感謝の言葉を伝えて、電気の修理工事を徹底しておこなう | e-select 鳴戸宏幸工事長
電気設備工事、を独学で極める
−−事業内容を教えていただけますか?
電気設備工事をおこなっています。メインは電気設備とシーケンス系の修理で、最近は高調波対策で技術支援する事が多いです。
例えば工場のなかに、自動でものを運ぶロボットがありますよね。あのロボットの設備の更新や、制御盤の更新をおこなっています。
今は高調波関連でアクティブフィルターの選定、設置、インバーター制御盤のリプレイスをやっています。
−−工場や施設などの現場が多いのですか?
ロボット関係だと工場や施設などが多いものの、住宅での仕事もあります。
住宅では、エアコンの修理や漏電調査、仲間と新築、リフォームの電気工事をしていますね。
あとは、鉄塔上に登って作業もする時もありますよ。
エントランス工事といって、エンジニアが高所に上ると喜ばれる代表的な工事があって。
産業用ロープ高所作業(IRATA認定)の資格を持っているので高いところに登っておこなう作業も対応出来ます。
−−基本的にはエンジニアの仕事なんですね。
もともと趣味で、プログラムをいじっていたんです。XPならマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)の資格をとりました。P2Pソフトが流行っていた時代でしたから、独学で学んだ人も多かったんじゃないでしょうか。
最近はWindowsやLinuxでSV組んだり、あとはハード面での修理が多いですね。
以前は行政や大手企業様に対して、パソコンの構築をおこなっていました。
師匠から受け継いだ「三方よし」の理念
−−「e-select」を設立したきっかけを教えてください。
もともと妻が個人事業主として、自動車の内装関連の仕事をやっていたんです。
ぼくは個人事業主として関わっていたイメージですね。
電気工事も一緒にできると聞いた奥さんのクライアントから電気工事のご依頼もいただくようになり、対応していくうちに信頼いただいて、本格的にやり始めました。
独立以前は師匠に間口を広げてもらって、東京のいくつかの会社で勉強していました。
大学は卒業していなかったので、大手の会社に入ろうと思ったらかなり不利でした、入った後は方言でうまく躱しながら生活を送っていましたね。
満身創痍の日々でしたけど。
広島に戻ってからは紆余曲折ありましたよ。
師匠のところで学んだ後、妻と仕事をすることにしました。
−−師匠から受け継いでいることはありますか?
感謝をしよう、ありがとうを伝えようという姿勢ですね。
ぼくの師匠は、屋号に「ありがとう」の言葉を入れるくらい感謝の気持ちを大切にしている方です。まず感謝をして笑顔から入り、相手を褒めて人と人との関係を築いていこうとする方です。
ぼくはこの考え方が好きなので、師匠を参考に、会社の理念を「三方よし」としています。
−−「三方よし」は、具体的にどのように実現されていますか?
三方よしは「売り手ヨシ買い手ヨシ世間ヨシ」となります。
ひとつは、お客様目線で話をすることです。お客様は何かしらお困りごとがあるから、ぼくに修理を依頼してくれている。であれば、お客様の都合に合わせて仕事をする事が大事だと思っています。
現場は最前線の営業所で、作業員は最強の営業マンだと思っています。
コスト面では限界がありますのでお断りするケースもありますけどね。
ふたつ目は、最初から最後まで一切の妥協はせず、徹底的に自分が納得行くまで作業をする事です。その上で作業性をみてもらってお客様にご納得頂く事です。
例えば配線工事をひとつとっても、不具合の原因は表に見えるところと表には見えない別の部分に隠れている場合もありますよね。
また不具合の根本を直せたからといって、見た目が悪いのはよくないですし。
料理に例えると、シチューをお皿によそってパセリや黒コショウまでかけて見栄えもよくしますよ、ということです。
ツクリンクページには、「気が済むまで作業したい」と書きました。お客様に納得いただき、自分の気持ち的にも徹底的にやってあげたいという気持ちの表れですね。
−−ひとつひとつの作業にこだわりを持っているのは、御社の強みですね。
師匠から教わったことばかりですけどね。
昔仕事をしていて、「SEの技術がないとこれ以上の作業はできないな」と思う場面があったんですよね。そこからきていますね。
電気工事士の資格を取って、担任者としてインターネット工事ができるとか、CCNAもとらなきゃなぁ、ネットワーク設計をして、その上でシステムをもっと有効に使えたらいいなとか。
お客様のご要望を聞いて、自分で解決していこうと思ったらいつの間にか対応できる業務が増えていました。
−−これから、どんな人と一緒に働きたいですか?
やはり理念である「三方よし」を大切にしてくれる人がいいですね。
他は毎日感謝の言葉を言えるような人。
もうひとつは、修理を依頼してくださるお客様の気持ちに合わせて仕事ができる人。
技術や知識はあとから身につけられるので、気持ちの面が大切だと思います。
−−電気工事をされている方へ、メッセージはありますか?
BtoCをやっている企業に向けて。
頼ってくれるお客様の都合に目を向けてみよう。かな。
今の技術++で知識を身につけるといいかもです。
昔々から言われていた付加価値をつけようってことですかね。
ちょっとした作業でも別の業者を手配したら、対応する時間や金銭的にもお客様の負担が増えますし、時間の無駄になる事も多いです。
具体的には経理だけどTfasで図面かけるよ、HTMLも使えるよとか、電気工事士+建築士+消防設備士持っているよとか。
昔から電気工事士+消防設備士甲類なんかは王道でしたから。
実践されている人も多いと思いますが、お客様や、関連業者から早く信用を勝ち得るにはいい手だと思います。多角的に戦略も取れやすいですし。
BtoBでやっているかたはやはり専門家として突き詰めて、専門性を高める事に注力すべきだと思います。僕も未知の世界ですが、電験一種とか。
さいごに
電気工事業界を盛り上げたいと熱く語ってくださった、e-selectの工事長。
e-selectにご興味がございましたら、下記ページからご連絡をよろしくお願いいたします。