丁寧な仕事で多くの方に「手作り家具の良さ」を広めたい|梅澤家具製作所 梅澤 諒代表
鍛冶屋としての経験を家具作りに活かす
ーこの業界に携わることになったきっかけや独立するに至ったきっかけを教えてください。
元々、鍛冶屋として勤めていたのですが、そのなかで工場の棚やデッキなどの金属家具を作る機会がありました。
そこで、家具作りが面白いなと感じ、勉強を始めたのがきっかけです。
当時は、「金属家具」を主に扱っていたので、「木」を使った家具作りは勉強が必要でしたが、父が家具屋だったこともあり、アドバイスをもらいながら、副業として鍛冶屋で培った技術を活かして家具作りをしていました。
日本にはないデザインの家具を作りたいと思っていたので、海外の例を参考にして制作していました。
オンラインでも販売できるようになったことで、全国各地の方々に購入していただけるようになり、徐々に軌道に乗り始めました。
その結果、妻と子ども2人を養える程度の発注をいただけるようになり、「自分でもやっていける」という確信が持てたため、独立することになりました。
他にはないデザインとフルオーダーでの対応
ー御社の強みはなんですか?
アイアンを使うことにより、丈夫な作りをしていることや、他にはないデザインで作っていることが強みだと感じています。大量生産ではなくフルオーダー制でやっているので、ご要望に応じて1cm単位でサイズも決められることも多く発注していただく要因であると考えています。
例えば、工務店さんや美容師さんから直接発注をいただけることもありますし、個人の方では「プレゼント用に買ったけど、自分用にも欲しくなってもう1つ買っちゃいました!と言ってくださる方もいて、それはとても嬉しかったですね。
ーお仕事をするうえで大切にしていることはありますか?
お客様の希望に沿ったものをイメージすることですね。テレビ電話でのやりとりが多いので、色合いや質感のイメージをすり合わせることが重要になります。
店舗や家で使っていただくならば、長く過ごされる場所なので、ご希望に沿った家具をお作りすることが何よりも大切だと考えています。
アイアン家具の良さを多くの方へ伝えたい
ー今後の展望で考えていることがあれば教えていただけますか?
自分の作る家具を手にとって喜んでくれるお客様が増えて、アイアン家具の良さを多くの方に知ってもらいたいなと考えています。
手作りのアイアン家具は、大量生産のものとは異なる重さや質感を持っているので、ぜひ体感していただきたいです。そのため、自分のビジネスを大きく広げるというよりは、アイアン家具の良さを広めていくことに力を入れていきます。
ープライベートではどのようにお過ごしされていますか?
趣味はキャンプなどのアウトドアに行くことですね。趣味と仕事を掛け合わせて、アイアンを使ったキャンプ道具も作っていければなと考えています。
まだ子どもは小さいのですが、ゆくゆくはものづくりや手作りの家具に興味を持ってくれたらいいなという期待もあります。