災害現場を見てきたからこそ建物を強くしていきたい|サイコウ建設株式会社 西藏彰康社長
お客様の「ついで」の依頼で始めた内装業
−−御社の事業内容を教えてください
リフォーム業と屋根、外壁などの外装業をおこなっています。
もともとは屋根や外壁を専門でやっていましたが、2017年に法人にする時、戸建のリフォーム業として内装を手がけるようになりました。
−−内装業を行うきっかけがあったのですか?
そうなんです。外壁工事や屋根の修理をしていると、ついでに他の工事を頼まれることがあり、ついでの工事がどんどん増えていったんですよ。
これまでの依頼だと「和室から洋室にしたい」「クロスを張替えたい」とか、様々なご相談をいただいてます。そのため、内装工事と外装工事でフルリフォームができるように会社も変化していきました。
−−戸建事業がメインなのでしょうか?
事業としては一般住宅が7割、残り3割は商業施設とか、店舗の屋根、外壁を手がけています。
一般のお客様の依頼もありますが、賃貸物件や売買のリノベーションなどでハウスメーカーさん、不動産会社さん、管理会社さんからの依頼が増えてきております。
「ついで事業」を始めて感じた苦労
−−内装工事はご経験があったんですか?
13年ほどの経験がある外装業とは違い、内装業は経験がなかったんですよ。
ただ祖父が大工さんなので、小さい頃から間近で仕事をしているのを見ていたり、時には仕事を手伝っていました。
建築関係の専門学校も出ているので、経験はないもののそれなりにノウハウはありました。
−−内装業を新たに始めるにあたり大変なことはありましたか?
長年、自身が一人親方で外装工事をしていたので、外装工事用の道具は揃っていたんですが、内装業用の工具は手元になかったので、一式揃えるのに苦労しました。
また、内装の施工実績がゼロだったので事業を始めるにあたって、例えば過去の施工実績写真や、施工中の写真など内装リフォームに関しての営業資料がなかったんです。
そのため、お客様もイメージがしづらくて、「ついで事業」として立ち上げたのにこんなに難しいんだと思いましたね。
災害対応したから、よりこだわりが強くなった
−−お仕事に対してどのようなこだわりがありますか?
私たちの業界はお客様から相見積もりされることが多いんです。価格競争になった時、他の企業よりは安いと思うので、選んでもらえることの方が多いです。
ただ工事の金額がだけでなく、弊社は耐久性の提案やアドバイスもします。また、多くの場合下請けに任せず、自社で対応します。これは私のこだわりです。
−−なぜ耐久性の提案をされるのですか?
私は昨年、兵庫県に戻ってきたんですが、それまでは約1年半ほど台風被害が大きかった千葉県の外装修復に行っていました。
被災地は本当に悲惨で、屋根がボロボロですし、建物の中も腐敗しているんです。
被災地を目の当たりにしてより一層、災害が多い日本だからこそ建物を強くしたいと感じました。
もちろん手がけた千葉県の建物には、クギやビスだけでなく、より耐久性があるボンドでしっかり止めるようにしています。
独立した経緯と今後の将来
−−会社を立ち上げたきっかけを教えてください
専門学校を卒業して、4年くらい外装業の会社に所属していたんです。その後個人事業として一人親方をしていたんですが、昔から会社を立ち上げるのが夢だったので、法人化を決めました。
この仕事をはじめたのは祖父の影響もあったので、独立を決めた時は祖父も喜んでいました。
−−将来目指していることはありますか?
自社ビルを建てたいです。現在は賃貸店舗で行っているんですが、自社ビルがあるととても利便性が良いので、より働きやすくなると思うんです。
そして施工に関しては、災害地区を経験してきたからこそ、メンテナンスフリーの建物を目指しています。私たちが手がける建物をより強くしていきたいという思いがあります。
さいごに
関西地区でフルリフォームが可能なサイコウ建設株式会社様。初めて内装を手がける際、お爺様から学んだ道具の使い方がとても役に立ったそうです。
サイコウ建設株式会社様にご興味がございましたら、下記の企業ページよりご連絡をお願いい致します。