クロス専門で立ち上げ、いろんな空間を見てきた中で芽生えた新事業|ビッグサンライズ合同会社 大山陽輔社長
ふすま屋で覚えたクロス、リフォーム業
−−御社のメインの事業を教えてください
はじめはクロスを専門としてやっており、今は原状回復工事と幅を広げてやっています。一式で受けて、クリーニングからなんでもやっているような感じですね。
−−入り口はクロス業界だったんですね
就職するときに、何社か自分で調べたり、家族が紹介してくれたり、求人情報誌とかいろいろ調べていたんです。
そこで、たまたま家族に紹介してもらった人が、ふすま屋さんだったんです。ふすま屋さんが一番初めにこの仕事を覚えたきっかけとなるんですが、ふすまだけじゃなく、クロスも対応していたんです。
クロスなんて全然わからなかったので、そのふすま屋さんでクロスを覚えて、3年くらいやりましたね。自分で立ち上げようと思ったときは、クロス専門の職人で個人事業主として独立しました。
−−法人化に至った経緯を教えてください
法人化したのは2018年なんです。法人化したのは最近なんですが、20年くらい個人事業主として活動していました。特に法人化したい希望とか、目標とかなかったんですが、売り上げも大きくなりはじめたので、その時の税理士さんや会計士さんから法人化を進められ、法人登録に至りましたね。
−−法人化してから、変化などありましたか?
目に見えてわかる感覚と言ったら、お客様が増えました。お客様が増えたときに、個人事業主として活動していると、取引先やお客様も心配するんだろうなと肌で感じましたね。
正直、個人事業主と法人化のメリットデメリットって理解していなかったんですよ。20年くらいずっと個人でやっていたので。ただやっぱり信用といったところでは、法人化してよかったです。
過去の経験が力となり、信頼にもつながった
−−現在の事業は個人事業主のときにはじめたんですか?
もともと個人事業主のときに、大東建託さんに、飛び込みで営業かけたんです。ふすま屋さんで教えてもらったクロスの仕事をお願いしに。
ただそのときは他の業者さんがすでにいたもんだから、クロスは間に合っているからリフォームの方はできるかと聞かれたんです。もちろんふすま屋さんのときに、クロスからのリフォームを請け負っていたので「経験はある」と返答したら、リフォームの案件を紹介され、本格的にリフォームも請け負うようになりましたね。
リフォームの経験はあるんですけど、独立したときにあまり事業を広げると面倒だったので、初めからクロス専門の職人でやっていこうと思っていたんですけど、実際独立し始めるとクロスだけだと食べていけないことがわかって、リフォームを手がけるようになりましたね。
−−御社は戸建てとマンションどちらをメインでやられているんですか?
どちらも対応していますが、主に一般住宅をやらせてもらっています。ただマンション・アパートの方がクロスもリフォームも多いですね。
いま取引しているところが賃貸で、貸している住まいを対象としているので、マンション、アパートの依頼が多くなりますね。もちろん戸建ても対応していますし、店舗も施設もやらせてもらっています。
−−個人事業主から法人化されて、変化はありましたか?
いままで個人事業だからご依頼をいただけてなかったところから、依頼がありました。会社員から独立した時は、自分のやった分だけ手元にお金が入ってきたので、収入が上がったところで嬉しかったですけど、法人化した時には仕事の信頼や、会社を維持することが、社員や職人を守ることなんだなと自分自身の中で責任感が生まれるのも感じました。
ふすま屋さんで勉強した、店舗や施設のリフォームが力になっていますし、そこが現在のクロス専門のリフォーム事業に繋がっているのかなと思いますね。
今だと横のつながりが広くなったと感じるので、原状回復工事だったらある程度一式対応できます。
特別な空間を作るために、これからの未来
−−今後お取引される企業様には、どのようなことを求めていますか?
断然仕上がりですね。私自身仕上がりにはこだわっているので、綺麗に仕上げるだけでなくご依頼の希望通りに仕上げていくことが重要だと感じています。もちろんスピードも大事なんですけど、仕上がりが綺麗だとお客様も安心して任せられると思うんですよね。
ある程度の線引きは必要だと思うんですけど、完璧な仕上がりって難しいんですよね。綺麗に仕上がったとしても、お客様の感じ方によって変わりますし。そこをわかったうえで、誰が見ても納得できるような合格点以上は欲しいと感じますね。
あとは頼む仕事の内容によって、合格点が変わると思いますが、上手い人でもミスはあるので確認を怠らず、自分の腕に自信を持ちすぎないようにする方ですね。
−−お取引先が増えたら、その先はどのように考えていますか?
今までやってきたことと違う内容の事業を、やってみたいなと思っていますね。例えば今は新型コロナウイルスで大変な時期だから、飲食業とか難しいですけど、落ち着いたら飲食業とか、家具の販売とか趣味につながるような仕事とか面白いなと思っていますね。
もともと家具に興味があって、安っぽい家具じゃなくてちゃんと家具職人さんが作るような家具とか、将来のビジネスとしてできるといいなと思いますね。
今までインテリアに携わってきて、壁紙やクロスで空間を変えたら格好いい部屋づくりをプロデュースする方が、どんどん面白くなっていると感じるんです。
リスクは高いですけど、今はベースとなるクロスやリフォームをしっかりとやって、取引様にも安心できるような仕上がりをしていきたいです。
−−いつ頃から別の事業を考え始めたんですか?
前々から考えていたんですけど、新型コロナウイルスの影響によって、一旦今はできないなと感じた時にますます思いが強くなった気がしますね。さすがに30年ほどクロス専門でやっているので、手のかかる特殊なものを作ると、それに対する施工費用も高くなると思うので、自分に付加価値をかけながら仕事していった方が面白いかなって、徐々に思い始めたんですよ。
インテリア関係の仕事をやりながら、家具とかを一緒に進められたら自分の可能性も広がりますし、ハワイとかバリとか海外の建物や部屋とかを参考にしながらお客様にアドバイスできたら、お客様もよくある一般住宅じゃなくて、自分たちだけの特別な空間を作れると思うんです。今はお客様に提供できる知識や経験を蓄える時間ですね。
さいごに
今回、お話を伺いましたビッグサンライズ合同会社 大山陽輔社長。ご紹介されたふすま屋さんでクロスやリフォームの経験を積まれ、約30年の実績がありこれからもご依頼様のご希望にそった対応と、綺麗な仕上がりを続けていきたいとお話いただきました。
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