職人のイメージを良くするために正しいことをやり続ける|株式会社横浜総合 宮本正和社長
異なる業界の経験から建設業界に入った
−−御社の事業内容を教えてください。
防水工事を中心に、改修工事も一括でおこなっています。防水工事にもいろいろな種類があって、総合的に判断をして「屋上だったらこれがいいですよ」というふうにこちらから提案をさせていただいて施工するといった形で、総合防水としてやらせていただいています。
具体的な作業内容としては、屋上でしたら、アスファルト系のシートをバーナーであぶりながら貼りますし、塩ビ系のシートであれば、機械固定でシートを貼ります。ウレタン防水でしたら、防水塗料を屋上全面に塗るというように施工させていただきます。
−−対応エリアを教えてください。
拠点は神奈川県の横浜市にありますが、県外でも対応可能です。特に関東から北関東に行くことが多いですね。静岡の方に行くこともあります。距離や場所にもよりますが、大体日帰りです。一時期、我孫子に行ったときには泊まりがありましたけど。基本的には日帰りで工事をしています。
−−宮本社長のご経歴を教えてください。
僕は最初、バーテンダーをやっていました。18歳のころにバーテンダーをやって、その後は電気職人になって、それから営業の仕事をやって、それで20歳のときに防水屋さんに職人として入りました。
22歳で独立したのでそのときは死ぬほど仕事をして、2007年1月に法人化して改めてスタートしました。
法人化したのは、それまで親方としてずっとやっている中で、会社としてやっているか、個人事業で親方としてやっているかで差があると思い、ちゃんと「若いけど会社にしてしっかりとやってますよ」というところを見せたかったという想いがありました。
営業するにしても「株式会社横浜総合の宮本です」と言うのですが、「株式会社」があるかないかで営業先の担当者の感じも違ってきます。営業の仕事は得意で、そういった視点も前職で養えた点だと思います。
−−いろいろな職種を経て、防水関係のお仕事に携わるようになり、1番大変だったのはどのようなところですか?
今までは電気屋さんをやっていたので、外見的には自分の仕事が隠れてしまうことが常でした。しかし、防水工事になると仕上げの工事なので、自分の仕事がそのまま建物の外見に出てしまいます。
仕上がりに対して、僕が今まで建物に関して思わなかった細かいところまでっていうのはすごく感じましたね。
こういうところをプロとしてこだわりを持ってみんなやっているのだなって。仕上がりのクオリティをそこに合わせるまでがすごく大変でした。
−−設立当初に一番苦労されたのはどういったところですか?
当時はずっと常用工事でやっていました。僕は横浜の田舎に住んでいるのですが、車で片道2時間くらいかけて富士山の麓の方の裾野まで通っていましたね。土曜日だと帰りは3時間半から4時間かかってしまうというところからのスタートだったので仕事を請け負ってするまでが大変でした。
人間性を育む教育に注力
−−取引先はどのようなところが多いですか?
基本的に総合防水としてやっているので、現場代理人を立ててBtoBの仕事が多いのですが、一式で請けている会社さんからうちに防水だとか、下地シーリングの依頼が来たりだとか、小さい現場だったら一式で管理からお願いされたりだとかといったこともあります。
たまに戸建だったり、町場の工務店さんの仕事のようなことをやったりもします。戸建からビル、マンションまで建物なら何でも対応しています。
−−御社の強みを教えてください。
うちは自信を持って言えるんですけど、めちゃくちゃ腰が低く礼儀正しい子が多いというかそういう子しかいないです。職人ってオラオラしていたり、マナーが悪かったりというイメージがあると思うのですが、そういった面でうちはそういうのが全然ないです。
社長になってからは社員の育ち方や人間力向上がすごく気になるようになり、人としての教育に力を入れるようになりました。
今、一番嬉しいのは社員が若手の子を育てようとしている姿を見ることです。世の中には自分さえ良ければいいやって思っている人が多いと思うのですが、だからこそ誰かのために動いている人を見ると嬉しくなります。
−−職人さんを募集されているそうですが、求める人物像はありますか?
もちろん、経験者がいれば一番いいです。人間性と違って作業に関してはやっていけば勝手に育つ部分も正直あると思っています。そこは経験者がいればすごく助かるなと。
今となっては経験者も入ってきますけど、うちはほぼ全員素人から育てていたので。技術面だけではなく、礼儀や社会をちゃんと分かっているかも重視しています。やはり何事にも感謝できる人がいいですよね。
この会社から建築業界のイメージを変えていきたい
−−今後の夢を教えてください。
職人さんのイメージを変えたいというのはずっとありました。「見た目はこんな感じだけどちゃんとしてるね」というように。
この時代になって現場自体も礼儀の指導が厳しくなっているので、変わってきていると思います。例えば10人職人がいて、8人が良いことをしていても2人が悪いとみんなそっちに目がいってしまうじゃないですか?だから、僕らが若い会社としてできることはそういうことを続けていくことですね。
その会社が大きくなれば「あぁ、やっぱりね」となりますし。「ああいうところがやっぱりちゃんとしているから成長しているね」と自然に思ってもらえると考えています。建設業のイメージを変えるためには、僕らが正しいと思っていることをやり続けていくしかないと思います。
会社としては年商100億円、社員500名にすることが夢です。そのために今年は支店展開も視野に入れています。場所としては東京の北の方ですね。栃木や埼玉、千葉の仕事も結構多いので、そちらの方にアクセスしやすい支店をつくろうと思っています。
今は会社を大きくしてうえでみんな一丸になっている時期です。これから無限の可能性があるので、それをみんな楽しんでいます。
さいごに
業界に対する想いや会社の強み、大切にされていることをお話ししてくださった宮本正和社長。福利厚生にも力を入れており、経験のある職人さんも募集されているそうです。株式会社横浜総合にご興味がございましたら、下記ページからご連絡をよろしくお願いいたします。