鋼管杭工事を通して、安心感とやりがいのある仕事を|有限会社サポートホールド 田口浩之代表

鋼管杭で地盤改良業を行う、有限会社サポートホールドの田口浩之代表。会社の魅力や仕事をするうえでのこだわりを伺いました。
2021/07/07

地盤補強と調査を。こだわりは、鋼管杭


−−事業内容を教えていただけますか?

鋼管杭工事一本で事業をしています。鋼管杭で地盤補強をしたり、依頼があれば地盤調査をしたりしています。


鋼管自体はJIS規格に則って作っているので、性能の高いものとして品質管理はしっかりしています。セメントのように現場で土や水と攪拌(かくはん)して作るのではなく、工場から出荷するだけなので非常にシンプルでわかりやすいです。回転させながら埋め込んでいって、地盤を補強しています。


杭を所定の位置まで埋め込んだときに、地盤がデータと合致しているかを見ています。現場でオペレーターをしている職人が判断しながら、作業をしていますね。


−−地盤の調査もしつつ、補強をしているのですね。

2000年に法律が改正され、家を建てるときは地盤調査をしなくてはならないと法律で決められたんです。それ以前は必須ではなかったので、見た目はきれいでも地盤は悪いところが多々あったんですね。だから近年、欠陥住宅などが問題になっているわけです。


もちろん誰もが安全な場所に家を建てたいと思っていますから、時代の流れとともに我々の仕事にも需要ができたと思っています。


−−「サポートホールド」様の社名の由来を教えてください。

名前の通り、「支え、保つ」という意味です。


仕事の在り方として家も人もサポートしていきたい思いと、安心して住み続けられる家を保っていきたい思いをそのまま込めました。


−−家も人も支える企業!素敵な社名です。

ぼくは思っていることをごまかしたくない性格なので、「地盤づくりが楽しい」という気持ちが社名にも表れたのかもしれませんね。


どんな仕事でもご縁があってしていると思うので、目の前の仕事を毎日一生懸命やっているうちに今に行き着いただけなんです。

“鋼管杭一本”で誇れる仕事を


−−鋼管杭一本で対応されている理由は何でしょうか?

セメントに対する懸念でした。


独立する前、ぼくは他の会社の社員として働いていました。当時の地盤改良の主流はセメントだったんです。セメントは水と土を合わせて熱と化学反応を起こすのですが、身体に触れたときに違和感があったんですよね。肌荒れしますし、吸い込んでしまったときに肺にもよくないですし。


体に害を及ぼす可能性がある以上、自分の従業員にも触れてほしくないと思い、鋼管杭一本にしようと思いました。


−−ご自身の経験から、鋼管杭をメインにされたのですね。

でも、経営者になりたいとは思っていなかったんですよね。今思えば、「この人についていきたい!」と思える人が周りにいなかったのかもしれません。


加えて当時はセメントを使っている同業者ばかりでしたので。同じ職種内で転職しても、懸念を持ちながら携わり続け、家族を守っていくことに自信がなかったんですよね。「もうちょっとこうなったらいいのに」という思いが、会社設立や経営方針につながっているのだと思います。


−−鋼管のみを事業にしている企業様は、珍しい気がします。

たしかに、あまり聞かないですよね。


弊社は鋼管杭一本で生き残るために、工法の開発もしています。私どもの考えに賛同いただいた企業様と協力して、開発しているんです。小規模の会社で開発までやっているのも珍しいと思うのですが、コストがかかっても業界内でひとつ上に行くことを目指して取り組んでいます。


−−仕事をされるうえで、大切にしていることを教えてください。

ありきたりなんですが、楽しく仕事をしたいんです。心からそう思っています。


外で仕事をするので天候に影響されるのですが、毎日違う環境で仕事ができるのはおもしろいと思います。晴れた日の作業は気持ちがいいし、雨の日は大変ではあるものの、最終的な達成感は大きいですし。


どんな仕事も、楽しいと思えるかどうかはその人次第ですよね。仕事が楽しいと思ってもらえるように、働く環境を整えたいと思っています。


仕事の質は、経営者と従業員との良好な関係が決め手


−−「環境を整えたい」思いは、経営者様ならではの視点ですね。

おっしゃる通りです。従業員と経営者が信頼関係を築くことで、みんなのモチベーションが高まると思っています。


結局、仕事は一人じゃできません。だから求人を出して、人を雇うわけです。それぞれの思いがあって入社してくれると思うので、彼らの理想と現実とのギャップはなるべく減らしたいんですよね。


仮に理想通りにいかなくても、自分自身が理想を追いかけてがんばっている姿勢を従業員に見せようと心がけています。ぼくが従業員を評価するのと同じで、従業員も会社を評価すると思うんです。お互いリスペクトしないと、やっていけないですよね。


−−従業員様との信頼関係は、実際の業務でも活きていますか?

そうですね。弊社の職人は、些細なこともごまかさず、正直に報告することができます。誠実さが、一番の売りかもしれないですね。


弊社の仕事は施工後、土の中に埋まってしまうので、結果が見えないんですよね。施工不備を防ぐためのチームワークがいいと思います。のちに作業のスピードアップにも繋がりますしね。


今はデータを取って、グラフを使って、写真を撮って「しっかりやっていますよ」と現すことができるけど、報告書もごまかせてしまいますからね。人間的なモラルに磨きをかけて、維持していくための環境を整えるのが経営者の仕事です。


−−最後にメッセージをお願いします。

いろいろな地盤改良業者様がいらっしゃいますが、弊社は常に開発や人材育成を惜しみなくおこなっております。「仕事ができればどこでもいい」というわけではなく、互いにリンクし合える、持ちつ持たれつの関係を持てる会社様と仕事がしたいと思っております。


ぜひ、お声がけいただけますと幸いです。

さいごに

社内外の仲間とともに、鋼管杭で更なる成長を目指す有限会社サポートホールドの田口浩之代表。有限会社サポートホールドにご興味がございましたら、下記ページからご連絡をよろしくお願いいたします。


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