2つの会社の経営でも 目指す先はお客様のイメージを形にする大切さ|伍縁工業株式会社 渡部 勇治社長

今回、神奈川県川崎市に拠点を構える、伍縁工業株式会社の渡部 勇治社長に、これまでのご経歴や、ご経験などお話を伺いました。その先には職人を育てることの重要さなど、感じる部分がございました。
2021/05/26

父の会社を受け継いだ時に、自分のやりたいことが見つかった


−−御社の事業内容を教えてください

当社はマンションや団地の外壁改修工事全般をやっています。問い合わせがあるときは、雨漏りだったりとかの塗装の対応もします。基本的にはマンションとかの、大規模の改修工事をメインでやっていますね。


−−外壁工事をやられるようになったきっかけを教えてください

もともと父が建設の仕事をやっていたんです。自分も2代目といった形でやらせてもらったことから関わるようになったのが一番のきっかけですね。

正直大学を卒業して一度は就職もしたかったんですけど、いろんな問題があって大学卒業してから自分の家に入るようになりました。その前はアルバイトで17歳くらいから休みを利用して、父の仕事はしていたので、大学卒業後は本格的に父の仕事をすることになりました。

一通りの仕事は覚えていたので、父がやっていたことをしっかり成熟させることが、自分の責任となるようになりました。今は父の会社とは別に自分の会社もあるので、一緒に動かしている感じですね。


−−いつ頃ご自身の会社をたちあげられたんですか?

父の会社と自分の会社は同じような外壁工事業をやっているんですが、父の会社は29歳の時に継ぎました。自分の会社は7年くらい前に立ち上げました。

父の会社で外壁工事業を長くやっていく中で、いろんなつながりができました。フローリングのコーティングとか、内装関係でも様々な仕事を扱えるようになってきたので、自分の力を試したく、一から伍縁工業株式会社を立ち上げました。


−−2つの会社は同じ工事をやられているんですか?

基本的には一緒ですね。自分で立ち上げた会社の方はより幅広く対応している形です。わかりやすく対応可能エリアを広げているんですが東京、千葉、埼玉エリアだったらどの辺りでも対応させてもらっています。

さらに去年は北海道、岩手、新潟あたりも対応しましたね、3月頃から長野の方に出張予定ですが、ゆくゆくは全国で対応できるようにしていくつもりです。

どこを切り取っても私たちの魅力が溢れている会社


−−外壁改修がメインで、他にも防水やタイル補修もやられているんですか?

全て改修工事の中に含めて案内しております。外壁の補修工事から始まってシーリング工事、塗装工事、防水工事と建物一式の工事をやっているので、まとめて「外壁改修工事」と案内しています。

今、現場代理人を立てて対応しているんですが、これからも現場代理人を立てて一式やっていけるように、スイッチしている感じですね。


−−現在は現場代理人を募集されていらっしゃいますか?

一番は現場代理人ですが、他にも施工スタッフを求めています。私自身、駒澤大学出身で、職人ぽくない見た目なんです。世間のイメージ的に職人とか建設業界は怖いとか汚いイメージがあると思うんですが、全く正反対の場所に私がいます。

会社のカラーがそれぞれあると思うんですが、私たちの会社のカラーは職人ぽくないので、未経験とか全く関係なく一生懸命頑張りたいという気持ちを持った素直な人を希望しています。


−−職人ぽくないところは意識されているんですか?

自分自身、職人だった父親を見ているので、意識はしていますね。他にも技術職なので一つ一つの仕事を丁寧にお客様に満足していただけるような、またうちの会社を選んでもらえるように常に考えて行動しています。

お客様は仕上がりを見て、また依頼しようと考えるので、お客様が求めている仕上がりにし綺麗にできるよう心がけていますね。


−−御社の魅力となる部分を教えてください

強みは、一つの業種じゃなく多能工なので、いろんな技術が学べるというのは当社の魅力ですね。また若い20代のスタッフも多いので働きやすい環境だと思います。

技術はもちろんなんですが、スタッフ同士のコミュニケーションを大切にしているので、一緒に食事する日を設けたり、相談や言いたいことがあった時、気軽に相談できるような環境づくりをしています。

又、職人気質を持ちつつも行動や丁寧な対応をすることで他の企業との差別化が図れればと考えています。

社内外で風通しのいい会社を目指す


−−取引される企業様の判断基準を教えてください

人柄重視ですね。やはり仕事の取引なので単価で考えてしまうところもありますが、なぜそのような単価で提示したのかを突き止めていくと、最終的には人柄でわかりますね。

もちろんお互い会社のためを思って取引すると思うんですけど、単価を先に出すのか、お金ありきで仕事するのか、どんな仕事を今までしてきたのか。いろんな角度で見ていますけど、最終的な判断となるのはその会社の人柄が重要になりますかね。

あと当社では会社の試みとして外壁の調査に、赤外線カメラやドローンを利用しています。昨年度補助金の導入ができたので、外壁の調査だったり、雨漏りなどに力を入れていきたいと思っており、興味のある会社さんと付き合っていきたいと感じますね。


−−これからの将来像に関してお聞かせいただけますか?

将来はやっぱり現場の代理人を最低でも5人くらい増やして、当社で一式請け負えるくらい案件数を増やしたいですね。現在はドローンや赤外線カメラを導入しているので、IT社会にしっかり対応できれば、よりお客様に寄り添った対応ができるんじゃないかなって思います。

やっぱり一番は外壁の改修全般を当社がやっている多能工なので、いろんな技術を学べるといったところと働きやすい環境を会社として提供して、これから先を継いでくれる人間を1人でも多く作るというところが、これから頑張りたいところです。


−−職人さんを育てるポイントとかありますか?

自分自身業界が長いので仕事に対してプライドもありますし、話している口調と仕事の時っていろんな意味で厳しくしています。仕事は仕事、遊びは遊びとしっかりメリハリをつけなさいといつも口にしています。現場に出たときに、現場が汚かったりすると一緒になったスタッフに対してものすごく叱ります。

必ず現場に出る人間の顔と仕事に関してはチェックしていて、本当はそろそろ現場を卒業しようと考えているんですけど、まだまだ技術的に教えられることはしっかりと教えていきたいですね。


−−積極的に若い人を入れていらっしゃるのですか?

今はベトナムの技能実習生が多いですね。技能実習生にも当社はしっかりと教育していますし、何より一人一人が真面目なので変な子はいないですね。

日本人のみんなに溶け込める人ばかりなので、出張行ってもみんなで楽しくやっているかなって印象です。たまに、あの人と一緒になると嫌とかいう人がいると思うんですけど、本当に当社は全くそんなことがなくて、風通しのいい会社を目指しているせいかコミュニケーションを大切にして働きやすい環境だなって自分たちでも実感しますね。

だからこそ身内だけでなく、取引先の方にも風通しの良く、仕上がりもいい会社でいることをこれからも目標としていますね。

さいごに

これまでにたくさんの思いや、お父様から受け継いだ会社で見えてきた、ご自身のやりたいことなど様々なお話を聞かせていただきました、伍縁工業株式会社 渡部 勇治社長。

もしご興味がございましたら、下記のページよりご連絡をお願いいたします。

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