ロープアクセス×ドローンで不可能を可能に! 建設業界の未来を担う“空に強い”会社。

ロープアクセス(無足場工法)とドローンを活用した外装・内装工事に強みを持つ『株式会社クレンセ』。 今回は、代表の神崎様に開業までの経緯や事業の強み、今後の展望についてお話を伺いました。
2024/08/22

ロープアクセスでの改修工事に向き合い続けた20年

ー事業立上げに至った経緯や想いを教えてください。

もともとは、ロープアクセスでのガラス清掃業を主軸とする会社に勤めていました。
社員30人のうち、25人がガラス清掃、他5人はロープアクセスでの改修工事を担当する組織構成で、私は後者の所属でした。
組織構成からも分かる通り、当時ロープアクセスでの改修工事は今よりもマイナーで、周囲にも「ロープで工事はできない」と考える方が多かったように思います。

そんな中、私個人としては技術が身に付くのに比例して、ロープアクセスでの改修工事に魅力を感じるようになっていきました。
お客様にとっても、職人にとっても、業界にとっても価値がある『三方良し』の技術だなと。
そこからはひたすら技術研鑽に励み、5年後に独立。現在では法人化し、ロープアクセスを中心に20年以上、外装・内装工事に携わっています。 

ーロープアクセスでの改修工事にどのような魅力を感じられたのでしょうか?

最大の魅力は「必要な時期に、必要な分だけ工事ができること」です。

住宅の改修工事を例に挙げると、足場を組む大規模修繕工事の際に、家全体に問題があることって実は非常に少ないんですよね。
お客様からすると「雨漏りしているだけ、外壁が汚れているだけ」といった感覚ですし、職人目線でも「修繕が必要な箇所と、必要ない箇所が混在している」というようなケースがほとんどです。
もちろん、広範囲の修繕なら足場を組み立てた方が良いですが、上記のような場合、ロープアクセスを活用することで無駄のない部分工事が可能になります。

工事にかかるコストの最適化が叶うので、お客様は費用面で諦めていた工事が可能になる、職人はお客様とのご縁が続く、それにより業界がさらに活性化していく、まさに『三方良し』の技術だと考えています。


『ロープアクセス×ドローン』で本物の“空に強い会社”に

ードローンの導入に至った経緯や想いを教えてください。

ドローンを導入したのは今から8年ほど前、ドローンが市場に出始めた頃です。
当時、私たちの事業は「ロープであらゆる場所の工事に対応できる“空に強い会社”」と評価いただけるまでに成長していましたが、ロープアクセスでの改修工事にはどうしても『ロープで降りながらだと施工調査に時間がかかる』『打診調査を行うため大きな音が出る』といった弱点がありました。
「ドローンを使えば、ロープの弱点を克服し、本物の“空に強い会社”を目指せるかもしれない」そう考えたのが導入のきっかけです。

ちょうどそのタイミングで取引先から大規模修繕工事の案件をいただいたことも重なり、構想後すぐにドローンを活用した施工調査の実運用に成功。ドローンを使うことで、迅速かつ正確な調査ができるようになったことに加え、お客様ご自身の目で施工結果(撮影映像)を見ていただけるため、工事に対する信頼度の向上にも繋がりました。

現在では日本初となる建築会社運営のドローンスクールも開講し、業界におけるドローン活用の更なる推進を目指しています。


建設業界の未来のために共に

ーツクリンクに登録されている建設事業社様にメッセージがあれば教えてください。

ここまでお伝えしてきたように、私たちは建設現場での『ロープアクセス×ドローン』の活用に業界の未来をも変えうる可能性を感じています。
皆さんもご存知の通り、日本で実存している建物のうち、大規模修繕工事をしている建物はたったの2割程度。残りの8割は改修工事されていない手付かずの状態で、言い換えればそこには大きな市場が広がっています。
コスト面から工事を諦めていた事業者様も、ロープアクセスやドローンのノウハウを身に付け、より幅広い工事に対応していきたい事業者様もぜひ一度ご連絡ください。
一緒により良い建設業界の未来を目指していきましょう。